エアコンで冷えた首・肩をゆるめる、簡単ストレッチ4選

この記事の著者
【氏名】杉本愛季(管理栄養士、公認スポーツ栄養士)
【経歴】
2012年〜2016年 スポーツ会社 管理栄養士として勤務
2016年〜2021年 大学助手(栄養学科)として勤務
2021年〜2024年 病院管理栄養士として勤務
2024年~ フリーランスとして活動
【資格・免許】
2014年 5月 管理栄養士免許 取得
2016年 5月 健康運動指導士資格 取得
2021年 10月 公認スポーツ栄養士資格 取得
デスクワークや、家の中で冷房に当たっていることが多い方。
夏なのに、肩がこる、首が重い、なんだか体がだるい…。
そんな不調が続いているなら、もしかすると冷房による”冷え”が関係しているかもしれません。
今回は、冷房で固まった首・肩を、座ったままゆるめる簡単な4つのケアと、
ふだんの予防のコツをお届けします。
目次
“冷房で肩がこる”原因は?
夏の冷えや不調の大きな原因は、室内と屋外の”温度差”です。
暑い外と冷えた室内を行き来すると、体温を調整する自律神経が乱れやすくなります。
さらに、体が冷えると筋肉が縮まり、血のめぐりが悪くなることも。
特にこりやすいのが、首から肩、背中に広がる“僧帽筋(そうぼうきん)”という大きな筋肉。
“冷房による冷え”と“長時間の同じ姿勢”が重なると、ここが固まって、肩こりや首こり、だるさにつながりやすくなります。
さらに冷房による冷えは、だるさ・疲労感・足腰の冷え、食欲不振や便秘・下痢といった不調が出ることもあると言われているため、こまめにゆるめてあげることが大切です。
ここからは、座ったままできる簡単ストレッチを4つご紹介していきます。

1. “首の付け根ほぐし”で、重い頭をスッキリ
まずは、冷えて固まりやすい首の付け根をゆるめます。
首の付け根(髪の生え際)には、“後頭下筋群(こうとうかきんぐん)”という小さな筋肉が集まっています。
ここは目の疲れや、頭の重さ・首のこりに関わる場所。ゆるめると、頭までスッキリしやすくなります。
【やり方】
- 首の付け根、髪の生え際にある左右のくぼみに、両手の親指を当てます
- 残りの指で頭を軽く支え、頭の重みで親指に圧をかけるイメージで、じんわり押します
- 気持ちいい強さで、少しずつ位置をずらしながら、20〜30秒ほど
ぐいぐい押しすぎず、”頭の重みを預ける”くらいの力加減がコツです。

2. “肩甲骨まわし”で血流をうながす
次は、肩甲骨(けんこうこつ)を大きく動かして、血のめぐりを促します。
肩甲骨まわりには、こりやすい筋肉が集まっています。
大きく動かすことで、固まった筋肉がほぐれ、肩が軽くなります。
【やり方】
- 両手の指先を、それぞれ左右の肩に軽くのせます
- ひじで大きな円を描くように、前へ5回、後ろへ5回まわします
- 肩甲骨がぐーっと動くのを意識するのがポイント
肩甲骨は”天使の羽”とも呼ばれ、ここがよく動くと姿勢も整いやすくなります。
仕事や家事の合間に挟むだけで、肩まわりがじんわり温まってくる感覚になると思います。

3. “肩の上げ下ろし”で僧帽筋をゆるめる
3つめは、肩の重さの大もととも言われる、僧帽筋をダイレクトにゆるめます。
肩こりの多くは、この僧帽筋の緊張が関係しています。
一度ぐっと力を入れてからゆるめると、こわばりが抜けやすくなります。
【やり方】
- 息を吸いながら、両肩をぐーっと耳に近づけるように上げます
- 2〜3秒キープしたら、息を吐きながらストンと一気に脱力
- これを5回ほどくり返しましょう
上げるときにしっかり力を入れるほど、ゆるめたときの心地よさが感じられます。

4. “胸を開く深呼吸”で、自律神経を整える
最後は、こり固まった胸まわりを開きながら、深い呼吸でリラックス。
冷房で縮こまると、呼吸も浅くなりがち。
胸を開いて深く呼吸することで、乱れた自律神経を整えるサポートになります。
【やり方】
- 両手を後ろで軽く組み、胸を斜め上に開きます
- 肩甲骨を中央に寄せながら、ゆっくり3回深呼吸
- 吐く息を長めにすると、よりリラックスできます
家事やデスクワークの合間に、ぜひ取り入れてみてください。

ふだんからできる、冷房疲れの予防
ストレッチに加えて、毎日のちょっとした工夫も効果的です。
- 首・足元を冷やさない…薄い上着やひざ掛けで冷気をガード
- 湯船につかる…夏だからといってシャワーだけで済ませず、体を芯から温める
- 設定温度を見直す…外との差は5℃以内を目安に
- 温かい飲み物・食べ物も…冷たいものばかりで、おなかの中から冷やさない
冷房の風が直接当たる席では、向きを変えたり、
上着やひざ掛けを使ったりするだけでも違います。
体を冷やしすぎないことが、自律神経を整える近道になりますよ。

まとめ
夏の肩こり・だるさは、冷えからくることも少なくありません。
まずは、4つのケアのどれか1つからでもOK。
そして、体を冷やしすぎないことを意識してみてください。
ストレッチは、入浴後や寝る前など、体が温まっているときに行うとより効果的です。
こまめなケアで、冷房疲れ知らずの夏を過ごしていきましょう!
【参考】
- 厚生労働省「情報機器作業における労働衛生管理のためのガイドライン」
- 環境省「クールビズ・室温の目安」
- 厚生労働省 e-ヘルスネット「自律神経失調症」