この記事の著者

【氏名】杉本愛季(管理栄養士、公認スポーツ栄養士)

【経歴】
2012年〜2016年 スポーツ会社 管理栄養士として勤務
2016年〜2021年 大学助手(栄養学科)として勤務
2021年〜2024年 病院管理栄養士として勤務
2024年~ フリーランスとして活動

【資格・免許】
2014年 5月 管理栄養士免許 取得
2016年 5月 健康運動指導士資格 取得
2021年 10月 公認スポーツ栄養士資格 取得

1日の終わり、家に帰った後に
「あれ、なんだか足が重いな」「体力が落ちたのかな」
などと感じたことはありませんか?

実はそれ、体力がないんじゃなくて「むくみ」が原因かもしれません。

今回は、むくみの正体と解決法をお伝えします。

日々の疲れの原因を撃退しましょう!

※今回の内容は、一晩寝ればスッキリする「一過性のむくみ」がある方向けの内容です。
もし寝ても全く引かない、指で押した跡が消えない、片足だけ異常に腫れるなど、体調に不安がある場合は、無理をせず専門の医療機関へのご相談をおすすめします。

ステップ1:「むくみ」の正体を知ろう

(1)夕方の足には「ペットボトル1本分」のおもりが!

夕方の足が朝に比べて重く感じるのは、実は「重力で下に落ちてきた水分」が足元に溜まっているからです。

その量、なんと約200ml~400ml!

イメージしてください、両足に小さめのペットボトルを1本ずつぶら下げて歩いていると考えたら、重たく感じるのも当然ですよね。

(2)水分を押し上げる最強ポンプは「ふくらはぎ」!

足元にたまった水分を心臓へ戻してくれるのはほかでもない、
「ふくらはぎ」です。

ここは「第二の心臓」と呼ばれ、重力に逆らって血液を上へ押し戻す、体内でもっとも重要なポンプ。

ふくらはぎがギュッと縮むことで血管を圧迫し、中にある水分を上へ上へと絞り上げてくれるんです。

 同じ姿勢で長時間過ごすと、この強力なふくらはぎポンプが一時的に動かなくなり、水分が下にたまります。

これをしっかり動かしてあげることで、ポンプの機能はすぐに再開します!

実は「座りっぱなし」より「立ちっぱなし」の方がむくみやすい!?

座っている時は、膝や股関節で一度「重力の流れ」が折れ曲がりますが、立っている時は頭から足先まで一直線に重力がかかります。

その上、歩かずにじっと立っていると、ふくらはぎの筋肉は姿勢を支えるために「固まった状態」になり、肝心のふくらはぎのポンプが全く働かなくなります。

「一直線の重力+ポンプの停止」

このダブルパンチで、実はずっと立ったままの仕事は足がむくみやすいんです!

ステップ2:今日からできる「むくみ予防」

むくみの仕組みを知った上で、むくみ予防に効果的な食事と運動のアプローチをご紹介します!

【食事編】体の中から「おもり」を減らす

まずは、余分な水分をしっかり排出できる「巡りの良い状態」を作ることが大切です。

むくみの原因「ナトリウム(塩分)」と救世主「カリウム

味の濃い食事(塩分)を摂りすぎると、体はその濃度を水で薄めようとして水分を溜め込みます。

この水分が重力で下に溜まることでむくみになります。

この塩分をキャッチして、体の外へ連れ出してくれるのが「カリウム」というミネラルです。

1日のうちにカリウムを少しプラスすることを意識してみましょう!

【おすすめの食材リスト】

  • フルーツ: バナナ、キウイ、メロン(朝食におすすめ)
  • 野菜: アボカド、ほうれん草、トマト(サラダや副菜に)
  • 豆・芋類: 納豆、枝豆、さつまいも、里芋(おやつやサラダに)
  • 海藻: わかめ、ひじき、昆布(お味噌汁に入れるだけ)

「水のちょこちょこ飲み」で溜め込まない体へ

 「むくむのが嫌だから水を飲まない」というのは、実は逆効果です。

水分が足りないと、体は「次にいつ水が入ってくるかわからない!」と危機感を感じ、

今ある水分を必死に貯め込もうとする「節水モード」に入ってしまうんです。

飲み方のコツ: 一気に飲むと内臓が冷えて代謝が落ちるため、コップ1杯の常温水や白湯を、1〜2時間おきに「ちょこちょこ」飲みましょう。 新しい水を入れてあげることで、体は安心して古い水を外へ出せるようになります。

【運動編】座ったままできる「ふくらはぎポンプ」をONにする運動2つ!

座ったまま3分で簡単にできる運動を紹介します。

休憩中、テレビを見ながら、仕事終わり前などにぜひやってみてください!

1.簡単もも上げ:巡りの関所をパッと解放!

足の付け根(股関節)にあるリンパの詰まりを流します。

 【やり方】 座ったまま片足ずつ、ふとももを5cm浮かせて3秒キープ。左右交互に5回ずつ行うだけで効果アリ!

2.足首パタパタ:渋滞の先頭を一気に流す!

ふくらはぎのポンプを最も効率よく動かす方法です。

【やり方】 かかとをつけたまま、つま先を浮かせて左右にバイバイと振り、次に上下にパタパタ動かすのを30秒。靴の中で指を「グーパー」させるだけでも効果アリ!

まとめ

夕方の重だるさは、日中のちょっとした動きや食事を気をつけるだけで予防できます!

”仕事中、ずっと同じ姿勢になっちゃってないかな”

”野菜や果物は最近食べてたかな”

など、少しだけ生活を振り返って、できるところから一つずつ始めていきましょう!