この記事の著者

【氏名】青山愛果(管理栄養士)

【経歴】
2013年~2022年 病院管理栄養士として勤務
2024年 管理栄養士としてフリーランスとして活動

【資格・免許】
2011年3月 栄養士免許 取得
2013年5月 管理栄養士免許 取得

年末年始に体重が増えてしまった経験はありませんか?

クリスマス、お正月、飲み会などのイベントシーズンである年末年始は、つい食べ過ぎてしまいがち。

1度増えた体重を戻すのはとても大変であるため、今シーズンは体重をキープしたまま乗り越えたいものですよね。

今回は、年末年始に太らない過ごし方について紹介します。

年末年始に太るのはなぜ?

クリスマスに始まり、お正月まで続く年末年始は、「せっかくだから食べちゃおう!」という気持ちで高カロリーメニューにも手が伸びやすくなります。

自宅で過ごす時間が増えて運動量が落ちることや、口さみしさからだらだら食いをしてしまうこともあるでしょう。

年末年始は、ごちそうを食べる頻度が増え、自宅での間食が増えやすくなります。

摂取エネルギー量が増える上に、運動不足によって消費エネルギー量が減ることが、年末年始に太りやすくなる原因です。

とはいえ、「クリスマスはケーキを楽しみたい」「お正月にはおせち料理と餅は必ず食べたい」と思う方もいらっしゃるでしょう。

年末年始の食事を楽しみながら、太らないようにするコツを紹介するため、ぜひ実践してみてください。

年末年始を太らず過ごすポイント4つ

ダイエット中とはいえ、クリスマスやお正月のごちそうを我慢する必要はありません。

特に、飲み会や親戚等との集まりにおいて、飲食はコミュニケーションの一環でもあるため、その場を楽しむことも大切です。

それでも太らないようにするためには、存分に楽しんで飲食する日と、節制する日のメリハリをつけることが鍵となります。

「会食では楽しく食べて、一人の時間は節制」を意識すると、年末年始太りを防げますよ。

具体的なポイントは下記の4つです。

  1. 1日の過ごし方を決める
  2. お菓子やお酒を買い置きしない
  3. 会食の前後は食事や飲酒の量を調整する
  4. ダイエット中であることを宣言する

それぞれの詳しい内容をお伝えします。

1. 1日の過ごし方を決める

ゆっくりと心身を休める時間も必要ですが、のんびり過ごして「気づいたら1日が終わっていた」と後悔してしまったことはありませんか?

メリハリのない時間の過ごし方は、食事が不規則になりやすく、口さみしさから間食が増えやすくなります。

ゆっくりする日だけではなく、計画的に過ごす日をつくることが太りにくくなるコツです。

前日の夜か当日の朝に、TODOリストを書き出すと頭が整理されて、1日を有意義に過ごすことができますよ。

この時点で食べるものを決めてしまうのも、1つの手です。

あらかじめ食事の計画を立てることで、衝動食いを抑えられ、食べ過ぎを抑えられます。

さらに、運動する目標も立てることでダイエットがはかどりますよ。

2. お菓子やお酒を買い置きしない

家にいる時間が長くなる年末年始は、お菓子やお酒をとる頻度が増えやすい時期です。

クリスマスのごちそうや、おせち料理、餅などに加えてこれらをとってしまうことが、年末年始太りの原因でもあります。

よほどの強い意志がない限り、無意識の飲食を防ぐのは難しいですよね。

そこで、ぜひ取り入れていただきたい方法が、「お菓子やお酒を家に置かないこと」です。

年末の買い出しの際に、なんとなくお菓子やお酒を買いだめしたことはありませんか?

家にたくさんお菓子やお酒があると、つい目にとまって手が伸びてしまいます。

近所のスーパーやコンビニが年末年始に営業している場合は、買い置きを最小限にしても問題ないでしょう。

年末はお菓子やお酒はまとめ買いせず、どうしても欲しくなった時に買いに行くことをおすすめします。

買い出しが必要になることで、外を歩く機会が増えて運動するチャンスも増えますよ。

3. 会食の前後は食事や飲酒の量を調整する

友人や家族とのパーティーや飲み会では、ダイエットを忘れて楽しみたいものですよね。

1日食べ過ぎただけでは、体脂肪は蓄積されないため、飲み会やパーティーでは他の方と同じように飲食しても大丈夫です。

食べ過ぎたとしても、前後の食事を調整することで太ることを防げます。

飲み会やパーティーはあらかじめ日程が決まっていることが多いため、「この日はお酒の量が増えそうだから、今は飲酒量を抑えよう」「パーティーではケーキを食べるから、この日までは甘いものを控えよう」と前日までの食事を節制することをおすすめします。

パーティーや飲み会の後の数日間は、意識的に野菜を取り入れ、揚げ物などの油を多く使った料理を控えることで、エネルギーオーバーを調整できますよ。

4. ダイエット中であることを宣言する

飲み会や食事会で、他の人に勧められるままに暴飲暴食してしまった経験はありませんか?

ダイエットしたい自分の意志と反して、摂取エネルギーが増えることは防ぎたいものです。

これを防ぐ方法として、周囲にダイエット中であることを宣言することをおすすめします。

健康やダイエットの大切さを理解している人であれば、無理に食事やお酒を強要することはないでしょう。

また、ダイエット宣言することで、「成果を出さなければ」という思いも生まれるため、ダイエットが続けやすくなりますよ。

まとめ

年末年始を満喫しつつ太らず過ごすためには、メリハリをつけた生活が大切です。

年明け後に「太ってしまった!」と後悔する前に、過ごし方の計画や食事のプランを考えてみるのはいかがでしょうか?

ぜひ、ご自身の健康を大切にしながら、楽しい年末年始をお過ごしください。